プロップスでヨガをさらに深めよう!基本の道具と使い方
誰もが知っている「ヨガマット」のほかにも、ヨガの練習ではさまざまな道具を使うことがあります。ヨガプロップスで補助すれば、できないポーズや苦手なポーズを、気持ち良くとれるようになるかもしれません! ここでは、代表的なヨガプロップスの種類と選び方、基本の使い方についてご紹介します。
ヨガプロップスとは?どんなときに使うの?
ヨガプロップスとは、ヨガのポーズをとるとき、補助をしてくれる道具のことです。
数あるヨガの流派の中でも、「アイアンガーヨガ」はプロップスを活用する流派として知られています。アイアンガーヨガの創始者である、インドのB.K.Sアイアンガー師が、現在使われているプロップスの大部分を考案しました。
わたしたち一人ひとりの体は、それぞれ体型や柔軟性が異なります。また、人によってヨガの習熟度が異なります。プロップスで補助すると、誰でも安全に配慮しながら難しいポーズに挑戦でき、アーサナを深められるのです。
ヨガプロップスを使うのは、初心者だけではありません。一人ひとりの体に個性があり、一つひとつのポーズに異なる効果が期待されているからこそ、ヨガの習熟度を問わず誰もがプロップスを使う意味があるのです。
【1】ヨガブロック
ヨガブロックとは、ブロック状のプロップスのことです。長方形の形状を生かして、3種類の高さに調節できます。もっとも高い「ハイ」、中くらいの「ミドル」、もっとも低い「ロウ」の使い分けが可能です
ヨガブロックの選び方
ヨガブロックの素材には、主にコルク・木材・樹脂などの種類があります。素材によって重さや手触りが異なるため、用途や好みに合わせてお選びください。
コルクは吸水性に優れ、滑りにくい素材です。木材は硬さがあり、まるで床のような安定感があります。樹脂は柔らかくて軽い素材で、持ち運びにも便利です。
ヨガブロックで補助できるアーサナ
・トリコーナーサナ(三角のポーズ)…片手がふくらはぎや床につかない場合、自分の体に合わせた高さでブロックを置きましょう。胸を開きやすくするとともに、足の伸ばし過ぎを防げるようになります。少し難易度の高い「ねじった三角のポーズ」でも、同様にブロックを活用できます。
・アルダチャンドラーサナ(半月のポーズ)…指先や手のひらが床につかない場合、まずはもっとも高い向きでブロックを置きましょう。ブロックで補助して練習を繰り返すうちに、安定してバランスが取れるようになってきます。慣れてきたら少しずつブロックを低くしてみてください。
・パールシュヴァコーナーサナ(体側を伸ばすポーズ)…片手が床につかない場合は、ブロックを足の近くに置きましょう。片手でしっかりとブロックを押して、足裏から指先までが一直線になるように体側を伸ばします。
【2】ヨガベルト
ヨガベルトとは、平たいベルト状のプロップスのことです。主に手足をバインドするポーズの補助に使います。届かない部分をベルトの長さで補います。
また、バックルで輪を作り、足先などにかけて引き寄せる使い方も定番です。ポーズの最中に手足が開きやすいとき、位置を固定することもできます。
ヨガベルトの選び方
ヨガベルトは長さに種類があります。150~250cmの範囲から、身長に合わせてお選びください。標準の長さは180cmです。背の高い方は長さが足りなくなりやすいため、250cm前後の長めのヨガベルトが適しています。
ヨガベルトで補助できるアーサナ
・ゴームカーサナ(牛の顔のポーズ)…体の後ろで両手が届かない場合、上の手でヨガベルトの端を持ち、下の手でもう一方の端を掴みます。ヨガベルトを手繰り寄せるようにして、痛みのない位置でゆっくりと呼吸を続けてください。
・クラウンチャーサナ(鷺のポーズ)…持ち上げた足を伸ばすのが難しい場合は、膝を曲げた状態で足裏にヨガベルトをかけましょう。両手で両端を持ち、足を持ち上げたら、徐々に足を伸ばしていきます。
・セツバンダーサナ(橋のポーズ)…腰を持ち上げたときに両足が開いてきてしまう場合は、あらかじめ腰幅に固定したヨガベルトを太ももにかけましょう。この状態で腰を持ち上げると、足の開き過ぎを防ぎ、足裏を下に押す力を感じやすくなります。
【3】ヨガボルスター
ヨガボルスターとは、大きめのクッション型のプロップスのことです。主にリラックス系のレッスンで使われます。体重を預けて体を緩めたり、うつ伏せのポーズを補助したりと、さまざまな使い道があります。また、ヨガブロックやブランケットなど、ほかのプロップスとの組み合わせによって、サポートの幅が広がるのも特徴です。
ヨガボルスターの選び方
ヨガボルスターの形状には、安定性のある長方形のものと、角のない円柱形のものがあります。体重を預けやすいのは長方形のタイプで、体にフィットしやすいのは円柱形のタイプです。お好みの使い心地からお選びください。
ヨガボルスターで補助できるアーサナ
・シャヴァーサナ(死体のポーズ)…より深くリラックスしたい場合や、腰に不快感がある場合には、膝下にヨガボルスターを置きましょう。腰回りの負担が軽減されるとともに、周辺の筋肉が緩みやすくなります。
・スプタ・ヴィラーサナ(仰向けの英雄のポーズ)…背中を床につけるのが難しい場合には、ヨガボルスターを置き、その上にゆっくりと体を乗せていきます。リラックスした状態で呼吸を続けましょう。
・ウパヴィシュタコーナーサナ(開脚前屈のポーズ)…前屈を深めたい場合は、ヨガボルスターを縦向きで開いた足の中心に置きます。息を吐きながら骨盤と上半身を前に倒し、徐々に手を前方向へ歩かせていき、痛みが強すぎない位置でボルスターに体重を預けます。
今回ご紹介したほかにも、「ヨガブランケット」や「ヨガザフ」などのプロップスがあります。どれもご自宅でポーズの練習をするときに揃えておくと便利なアイテムです。ヨガをさらに深めるために、ぜひプロップスをご活用ください!
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