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幻想的な時間に会いにいく 北海道小樽、北一ホール
北海道は小樽。この街にガラス文化が息づいたのは、電気がまだなかった時代、人々の暮らしに欠かせなかった灯り、石油ランプと、ニシン漁で使われたガラスの浮き玉が始まりだそうです。人々の日々の営みの中から生まれた文化。そんな小樽の文化を今に伝える場所が「北一硝子」であり、中でもお薦めをしたいのがレストラン&カフェ「北一ホール」。ここでは、167個もの石油ランプが目の前に広がり、訪れる人にとって、忘れられない唯一無二の幻想的な空間となるでしょう。
ふわり、ふわりと、やさしく揺れる炎。まるで、何千年も前から変わらない、人間の根源的な安心を呼び覚ますような光。電気がない時代、人々はこんな明かりの中で、寄り添い、語り合い、笑い合っていたのだろうな・・と思わず想像してしまう。石油ランプに包まれながら、静かに時代を超える感覚を味わえます。
朝の開店とともに訪れてみるのもおススメです。スタッフの方が一つひとつ丁寧に火を灯していく様子を間近で見ることができるのです。小さな火が、ひとつ、またひとつと広がって、やがてホールをあたたかな世界に変えていく。その光景は、ただ美しいだけじゃなく、心にじんわりとしみわたります。また、火曜~金曜(祝祭日除く)14:00/15:00/16:00からはピアノの生演奏も。柔らかくホールに響く音と、食器の触れ合うかすかな音までも、静かな音楽のように感じられるはず。
迷ったときは、北一ホールの人気メニュー「特製ロイヤルミルクティー」を。やさしい甘さが、ここでしか味わえない時間を、さらにとろけさせてくれることでしょう。
ただ光に包まれ、音に耳を澄ます。そんな贅沢な時間を北一ホールでお過ごしください!!
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BAJ STAFF