鰻と喫茶とレコード

山梨県清里に2022年にオープンした「鰻と喫茶とレコード」のお店。ん？ここは鰻屋？喫茶店？レコード販売店？そう、ここはそのどれもを行うとてもお洒落なお店。
清里といっても賑やかな観光地ではなく、山間の松林に囲まれて、人里離れた場所に佇むお店には広い駐車場があり県外からの車もたくさん。

元はお蕎麦屋さんだったというシンプルかつ雰囲気のある建物。扉を開けると大きなスピーカーが目に飛び込んでくる。
レコードの心地良いBGMが流れている店内は木の温もりがあり、陽射しも降り注ぐ明るい店内。
店名の「blowin-in-the-wind」はボブ・デュランの名曲「風に吹かれて」からとっているそうで、樫山地域は昔から強い風が吹く地域で、その風のイメージから店名が付けられたとのこと。

注文した「樫山鰻ごはん」には鰻重、肝吸い、香の物もセットになっている。
運ばれてきたお重箱のコロンとした丸みがたまらなくキュート。店主に聞くには、サントリー白州蒸留所ウイスキーの古樽を再利用しているとか。お箸やスプーンも同じということで、黄色がかった古樽が更に美味しさを演出させていた。

関東風の特徴である「蒸し」の工程により、余分な脂や雑味が取り除かれ、フワフワで柔らかい鰻がお重にぎっしりと詰まっている。香ばしいタレも絶品！！
食べずらい時用にと、スプーンも用意されている細やかな心遣いがステキ。
山椒は香りが高く美味。今までいただいた山椒の中でも格別に美味しかった♡

今回デザートはいただかなかったけど、手作りデザートはどれも美味しそう。喫茶での利用も居心地が良くてゆっくりとした時間を過ごせそう。
山奥の非日常の空間で、絶品鰻と喫茶とレコードを堪能してみてはいかがでしょう。

「blowin in the wind」
答えは風に吹かれている…